6/26オンライン防災セミナーでいただいたご質問への回答

2021年06月26(土)オンラインチンチラ防災セミナーを開催いたしました。ご参加いただいた皆さま、アンケートへご協力・ご質問いただいた皆さま、ありがとうございました。ここでは、受講後にお答えいただいたアンケートの結果と、いただいたご質問に対して中川講師からの回答を掲載させていただきます。
⇒ 開催レポートはこちら

【会員限定】オンライン防災セミナー[夏対策]

【開催日時】2021年06月26日(土)20:00〜21:00

【参加者】63名

【講師】一般社団法人日本チンチラ協会 三重県支部長 中川佐和子

受講者アンケート結果

(1)今回の防災セミナーはチンチラさんとの生活において参考になりましたか?
(2)今回の防災セミナーに参加されて、防災意識は高まりましたか?

防災セミナーを受けてのご質問と回答

Q.簡易スポットクーラーの作り方を教えて

セミナーの中でお話をさせていただいた「簡易スポットクーラー」の作り方についてのご質問をいただきましたので、画像入りで中川講師より解説いただきました。

A-1.簡易スポットクーラーの作り方

画像①エルボ部分と扇風機の風を入れる風を入れる為の穴の位置を決め印を付ける。

  • 冷気は上から下へと流れるので風を入れる為の穴は上部か側面の上の方が好ましい
  • エルボの穴は下に溜まった冷気が出やすいよう下の方が好ましい
  • 風を入れる穴と出す穴は直線で繋がるライン(対面)の方が風の通りがよい

画像② 付けた印に沿ってカッターナイフで穴を開ける。

画像③ 開けた穴にエルボを差し込む。

画像④ 発泡スチロールの中に水分を吸収する為のタオルや珪藻土プレートを敷き保冷剤を入れる。

画像⑤ 蓋を閉め扇風機を穴に向け設置する。

  • 齧って誤飲しないよう底に板やトレーを敷く
A-2.更に簡単な装置(冷気プレート)も効果が得られましたので紹介します

画像⑥ 発泡スチロールより一回り大きな珪藻土プレートを置く。

  • 齧って誤飲しないよう底に板を敷く

画像⑦ 珪藻土プレートの上に保冷剤を置き発泡スチロールを逆さにして被せる。

【簡易スポットクーラー/冷気プレートに関する考察】

同じ室温・同じ発泡スチロール・同じ保冷剤で検証した結果 スポットクーラー式は冷風が出ることで、すぐに冷えるが、冷気プレート式はプレートの下から冷気を感じ温度が下がるまでに30〜60分かかった。

しかし、スポットクーラー式は風を当てる事で早く溶け3時間しかもたなかった。

冷気プレート式は溶けるまでに9時間かかった。

これらのことから、既に室温が高く一刻も早く温度を下げる必要がある時はスポットクーラー式の方が有効だが、停電後すぐ、まだ室温が上昇する前から設置するなら冷気プレート式の方が長く効果がある事が分かった。タオルで巻いた保冷剤を上に置くだけでも下の温度は下がるが、発泡スチロールで覆った方が長持ちした。

条件によってもち時間は変わるので、それぞれで試す必要はありますが、用途によって使い分けると良いかと思います。


今後の防災セミナーで取り上げてほしい内容や聞いてみたいテーマ

  • 動物病院の情報。非常時に相談できる病院など。
  • 実際に被災された方の体験談をもっと聞いてみたいと思いました。避難する前から避難準備、避難する時のことや避難所でのことなどなど。どのように行動されたか。
  • 避難所に行って良かった点、悪かった点。
  • 家に留まって良かった点、悪かった点(モナ様)
  • 季節ごとに必要なもの、気を付けるべきことなど。
  • 車での避難生活をした方がいらっしゃれば、聞いてみたいです。我が家には車はないのですか、仮に車内避難した場合、車内の温度管理等ができるのであれば、自宅避難に次いで安心ではないかと思いました。
  • 防災豆知識

ご意見・ご感想

受講者アンケートでいただいたご意見・ご感想もいくつかご紹介させていただきます。

地震や災害の多い日本、防災について意識しているつもりでしたがまだまだ準備できていないことが多いと感じました。すぐに準備しようと思います。

参考程度に聞こうと思っていましたら、真面目に聞かなければならない、と思いました。普段よりもっと準備をしておかなければと思います。心配事は尽きませんが小さな命を守るためのことをしていきたいです。ありがとうございました。

貴重な講演有難うございました。簡易冷風機は参考になりました。我が家は高温多湿地域でエアコンで調整しているのですが本日、外気温29℃湿度60%超えのなか、エアコンの不調に陥り、みるみる内に室温が上がりはじめて焦りました。今日は仕事が休みで自宅にいたので大事に至らなかったので良かったですが、非常時への対策必要性を実感した後の講義でしたので、凄くためになりました。災害時は電力供給がなくなる事を考えて中川講師が言われたように大型のモバイルバッテリーも視野に入れた対策が必要と思いましたし、一時的対策の冷風機も参考になりました。

(川島正人様)

とても具体的でわかりやすい説明で、非常に参考になりました。預かり先については、すぐ近所では意味がないので、いける範囲で避難できる場所を探しておく必要があると思いました。都内ですと、電車がとまる可能性もあり、避難手段等も調べようと思います。ありがとうございました。

同県に居住しているチンチラさんを飼っている方々とお話しできる機会があれば嬉しいです。

(ハウコハ様)

セミナーの内容はとてもわかりやすく、被災した方の体験談が聞けたのが良かったです。

コロナが追いついてもオンラインセミナーは継続して欲しいです。育児中だとなかなか自由な時間が取れない中、オンラインで受講できることは学ぶ機会を与えてもらえて貴重な時間なので。


セミナー担当講師からひとこと

オンライン防災セミナー講師を務めました中川です。

セミナー後のアンケートについて、たくさんの方にお答えいただきありがとうございました。

被災者の体験談は、大きな災害の場合、思い出すことすら苦痛に感じる場合もあり、具体的に詳しく体験談を話していただく事がなかなか難しい現状があります。
しかしホームページの被災体験フォームは、書き込みがあれば随時『JCA被災体験談』のページに更新されていきますので、そちらも参考にして頂ければと思います。

また、チラケア通信7月号にて、エリア別JCA会員比率が掲載されました。
まだまだ若い協会で会員数も多くはありませんが、これからは更にエリア毎の交流にも力を入れ、万が一の災害時の助け合いに生かしていければと考えています。

今回セミナー前の質問やセミナー後の感想がとても多く、会員の皆さまの意識の高さや防災セミナーの必要性を強く感じました。「災害は忘れた頃にやってくる」とよく表現されますが、今後も定期的にこのような場を設けられたらと考えています。皆さまより頂きました感想や要望を参考に今後のセミナーを更に実りあるものにしていけたらと思っています。

オンライン防災セミナーを受講いただいた皆さま、アンケ―トにお答えいただきました皆さま、どうもありがとうございました。

(三重県支部長 中川佐和子)