【会員限定】チンチラ中級者セミナー『食事』(オンライン)開催レポート

2025年8月23(土)【JCA会員限定】オンラインチンチラ中級者セミナー:第1回『食事』を開催いたしました。セミナー受講後にお答えいただいたアンケートのご質問およびご意見・ご感想と、講師からのひとことを掲載させていただきます。

チンチラ中級者セミナー:第1回『食事』

【開催日時】2025年8月23(土)20:00〜22:00

【参加者】38名

【講師】一般社団法人日本チンチラ協会 副理事長 中川佐和子


今回のテーマは、チンチラの健康を支える上で最も重要な「食事」。
牧草・ペレット・副菜・おやつ・サプリメントと幅広く取り上げ、普段の飼育で生まれやすい疑問を整理しながら、より実践的に学べる内容となりました。

セミナーで取り上げた主な内容

  • チモシーの種類と栄養的な特徴
  • ペレットの選び方と成分表示の見方
  • おやつと主食の区別
  • 実際の摂取量を把握する方法
  • シニア期に向けた栄養バランスの考え方
  • 質疑応答:飼い主の皆さまから寄せられたリアルな疑問に講師が直接回答

参加者アンケートから見えてきたこと

受講後アンケートでは、多くの方が「普段の食事を見直すきっかけになった」「想像以上に内容が濃く学びが多かった」と回答してくださいました。

特に印象的だったのは、高齢期のチンチラさんにどう食事で向き合うかというテーマへの関心の高さ。
「10歳を超える子が増えてきた今だからこそ学びたい」「長生きのためにできることを知りたい」といった声が数多く寄せられました。

ご質問と回答

セミナー後に寄せられたご質問と、講師からの回答を一部ご紹介します。

Q1.タブレット状チモシーの品質保持期間は?災害備蓄用にはローリングストックが必要ですか?

回答
商品の箱に品質保持期限は記載されているのですが、パッキングから何ヶ月後なのかは調べましたが不明です。

牧草は涼しく乾燥していて日光や紫外線に当たらない環境で保管すれば、おおよそ1年程度 品質は保たれるとされています。

腐るものではありませんが徐々に質が落ちていくのでローリングストックで入れ替えしていくことをおすすめします。


Q2.給水ボトルにビタミン剤を入れる必要はありますか?

▼回答
ビタミン剤はじめサプリメントは必ずしも必要なものではありません。

健康なチンチラさんは、基本的には体内で生成されたり牧草やペレットからの栄養でまかなえます。

しかし一方で、皮膚が荒れたり被毛がガサガサして獣医師にビタミン不足を指摘されるチンチラさんもいます。

また、高齢による吸収力低下や頻繁に体調を崩す子、病気や怪我の療養中の子など不足気味のチンチラさんもいます。

ビタミンは体を回復させたり食欲増進にも関係しますし、皮膚・被毛・骨・神経・血液・粘膜・目などにも作用している全身に必要な成分です。

不足が考えられる場合やその子の状態によっては適量を与えることで状態がよくなることもあります。


Q3.ニンジンやパクチーのペレットは「おやつ」と考えた方がよいですか?成分表を見ると糖質が多いように見えるのですが。

▼回答
100%から成分表に表示されているものを引いた%が表示されているもの以外の%としか判らないので、以外のものの中で糖質が何%を占めているのかは不明です。

例えば成分表にタンパク質、脂肪、繊維、水分、カルシウム、リンと記載されているとします。
これだとビタミン類(ビタミンA.B.C.D.E.K.葉酸.パントテン酸など)やカルシウムとリン以外のミネラル(ナトリウム.カリウム.鉄.亜鉛.マグネシウム.マンガンなど)は入っていないので以外の%の中に含まれているはずです。

糖質もショ糖や果糖など甘み成分だけでなく小麦粉やふすま(小麦の外皮)、ぬか(米の外皮)や野菜などの炭水化物も含まれます。それら全てが以外の%になるわけですが、内訳は判りません。

原材料に炭水化物を含むものが多く記載されているかどうかと合わせ見たり、他の商品に比べてどうかなどの見比べ程度なら判断できるかと思います。

また、ニンジンやパクチーのペレットも「おやつ」と考えた方が良いのかに関しては「おやつ」という認識が良いかと思います。

チンチラの食事は主食がチモシー、副食がペレット、それ以外は「おやつ」と認識していただければと思います。

セミナー内、ペレットの選び方のところで成分表の中でも特に粗繊維と粗タンパクに注目していただきたいという話をしましたが、共に15%以上を目安にという内容があったかと思います。

チンチラの副食として必要な養分を補おうとすると粗繊維も粗タンパクも15%は欲しいです。

そのため成分的に副食のペレットとしても適していないのでペレットの形をしていても「おやつ」と位置づけるのが良いでしょう。


Q4.チモシーやペレットの実際の摂取量は、どのように測って把握していますか?

▼回答
チモシーもペレットも計り方は同じで、設置する前の重さを計り、24時間後 廃棄する分を拾い集めて重さを計ります。

そして、設置前の重さから廃棄分を引いた重さが実際に1日で食べた量です。


Q5.シュウ酸を多く含む野菜には、どのようなものがありますか?

▼回答
ほうれん草、モロヘイヤ、空芯菜、他にもチンチラさんが食べられるおやつとしても販売されているものでは、ゴボウ、小松菜、さつまいも葉、大根葉などが特に多くのシュウ酸を含みます。

受講者様の声

今回のセミナー終了後、多くの会員様から感想やご意見をいただきました。
その内容から、今回のセミナーが日々の飼育に役立つものになったことを実感し、主催者として開催して本当に良かったと心から感じています。

以下に、いただいた感想をそのままご紹介いたします。

チンチラの情報は少ないし、正しい情報なのかも判断が付かないので、こういう場で情報共有して頂けるのは非常にありがたいです。次回も参加したいです。

(KOJIWO様)

セミナーの開催ありがとうございました。非常に勉強になりました。ここまでの内容を個人で調べることは難しく、参加して良かった、JCAに入っていて良かったと思える内容でした。

飼育年数が長くなって来て色々知っていたつもりになっていましたが、細かいところまで深掘りされていて初めて知ることも多く、とても参考になりました。

チンチラの食事の概念が変わる部分もあり、型にはまった食事管理に囚われず、今後はうちの子に合わせてさらに柔軟に対応していきたいと思いました。早速食事内容を見直します!

視聴するだけではなく、質疑応答で発言やチャットでの記載をする時間もあり、とても充実したセミナーでした。ありがとうございました。

講師をして下さるスタッフの皆さまの、勉強量、熱量に、とにかく頭が下がります。こんなに愛情深く、熱心に教えて下さり、ありがとうございます。そして、共に学び合うセミナーメンバーさんにも、とても親近感が湧き、毎回の事ながら、セミナー後には温かい気持ちになります。

チンチラが繋いでくれるご縁、本当に素晴らしい。お世話になっている獣医師の話で「10歳越えが増えて来て、これからは益々“未知”が出てくるだろう」と言う様な事を伺いました。
まだまだ飼育者の少ないチンチラ。確固たるチンチラ医療も確立していない現状。この協会の皆さんの情報が、飼い主にとって有益になるのは間違いなく、心の支えになるはず。

スタッフの皆さまのご苦労は重々承知しているつもりですが、今後とも発信を続けて頂きたい!と強く願っております。ありがとうございました。

セミナー担当講師からひとこと

オンライン チンチラ中級者セミナー『食事』に参加いただきました皆さまありがとうございました。
また、たくさんのご感想やご要望をお寄せいただきましてありがとうございました。

今回は、今までにたくさんの要望をいただいていた『食事』をテーマに一歩踏み込んだ内容でお話させていただきました。限られた時間の中でなるべく詳しくお話をさせていただきましたが、メモが取りきれなかったり1度では覚えられないボリュームだったかと思います。

録画を観ていただくなど再受講できる仕組みなども検討したいと思います。

また、今回のアンケートで感じたのが高齢期への関心の高さです。ただ飼育するのではなく健康に長生きさせてあげたいと考える方が増えてきているし、実際に10歳を超え中年期を過ごしているチンチラさんも増えてきました。

15歳、20歳という年齢が現実味を帯びてくる中で、食事や生活スタイルがどのように変わっていくのか、どんなサポートが必要なのかと興味や不安を感じる方が多くいらっしゃるのかもしれません。

今後は、中年期以降の飼育にスポットを当てた学びの場も検討していきたいと思います。

これからも皆さまと皆さまの愛チラさんのためになるセミナーを考えていきたいと思いますので、今後とも宜しくお願いいたします。オンライン チンチラ中級者セミナーを受講いただきました皆さま、アンケートにお答えいただきました皆さま、どうもありがとうございました。

(副理事長 中川佐和子)