5/16チンチラ初心者セミナーでいただいたご質問への回答
2021年05月16(日)オンラインチンチラ初心者セミナーを開催いたしました。ご参加いただいた皆さま、アンケートへご協力・ご質問いただいた皆さま、ありがとうございました。ここでは、受講後にお答えいただいたアンケートの結果と、いただいたご質問に対して回答させていただきます。
オンラインチンチラ初心者セミナー
【開催日時】2021年05月16日(日)20:00〜21:00
【参加者】31名
【講師】一般社団法人日本チンチラ協会 理事長 前川桂子
受講者アンケート結果
(1)このセミナーに参加した目的をお聞かせください。(複数回答可)
(2)セミナーに参加されて、チンチラについての理解は深まりましたか?
初心者セミナーを受けてのご質問と回答
牧草(チモシー)・ペレット・トリーツなど食事に関するご質問
チモシーを40gというのは、一日量ですが必ずこの量という事ではありません。
体重500gの子を例として、体重の2%のペレット10g(体重500g×2%)をあげると仮定した場合、牧草の目安量が40g位食べるのが理想という一例です。
月齢や体質によって、必要なペレットの量や牧草の量は変わりますので、それぞれのチンチラさんに合わせてあげてもらいたいと思います。
40gが正解というわけではないです。あくまでも牧草8に対してのペレット2の一例として牧草40gの画像をサンプルとしてセミナーのスライドでご紹介しました。
実際に食べる量が20gだったとしたら、ペレットを5g程度にしてみて下さい。牧草は一旦掻き出してしまっても、一日かけて拾いながら食べたりしていますので、多めに入れるようにしてあげてください。
本来チンチラはとても牧草が大好きです。ただ、他にも美味しいものがあるとわかると、食べる量が減ってしまいます。
奥歯で牧草をすりつぶすようにして食べる事で、常に歯を削っていないと、歯科疾患のリスクが高くなります。
同じチモシーでも、メーカーを変えてみたり、1番刈りから少し柔らかめの2番刈りを試したり、他の牧草を混ぜるなどして、好みの牧草を探してあげてください。基本的には、おなかが空いた時に牧草しかなければ、牧草を食べますよ。
子ども達も35日が経ち、産まれた時の3.5倍ぐらいになり、ご飯もモリモリ食べています。3匹おり、お母さんとも一緒なので、誰がどれだけ食べているかは分からないですが、体重は順調に増えているので大丈夫と思うのですが、ペレットは夜に30gぐらい入れて朝に15g程足しています。牧草は朝、夜20gぐらいだったので、昨日は40g入れましたが、沢山底網の下に落ちていました。朝は20g足しました。もっと入れた方が良いのでしょうか?
牧草入れの中に残った細かい牧草や、一日経った牧草は、もったいなくても捨てましょう。何度入れなおしてもたいていは残されるように思います。逆に、全部変えて新しいものをドサッと入れてあげると、とてもよく食べます。特に牧草の袋を開けたばかりの新鮮なものは、香りも良くてモリモリ食べる事が多いです。
お母さんと一緒に3匹入っていると、どれだけ食べているかわかりにくいですが、お母さんも授乳のために栄養が必要ですし、赤ちゃんも成長期なので、成長期の間はアルファルファなども足してしっかり栄養がとれるように工夫してみてください。食べているかどうかは、すでに実践してもらっているように体重をこまめにはかって、増え方が鈍い子がいないかどうか見てあげてくださいね。
乾燥した野菜などは、ほんの少量であれば与えても良いと思います。
ただし、本来なくても栄養は足りているため、量が多いと牧草やペレットを食べる量が減ります。牧草を食べる量を確認しながら、時々ご褒美としてあげるのが良いと思われます。
おやつの乾燥果物についていた乳酸菌がどのようなものなのかわからないので判断しかねますが、水にも乳酸菌生成エキスを入れているようでしたら、あげなくてもよいかと思われます。
他の食べ物が多くなればそれだけ、牧草を食べる量が減ってしまうので、牧草の減りが少ないなと思われたら、ペレットもおやつももう少し控えめにしてあげると良いかもしれませんね。
チンチラの基本「食事」のページでは、牧草とペレットの理想の割合や具体例の説明があります。
うんちに関するご質問
うんちが少しでもおかしいなと感じたら、牧草以外の食べ物(チンチラフードや、その他の トリーツなど)を一切あげないようにして、牧草のみの食事にしてみて下さい。
それでも改善が見られない場合は、病院が開いている時間に動物病院で診てもらうようにしてください。
段ボールなどを食べるとお腹に詰まってしまう場合があるとお話ししましたが、少量であればうんちと一緒に出てきます。ただ、どれだけ食べてしまったか判断がしづらく、一度お腹の中で(腸に限らず、胃の中などでも)塊のようになってしまうと、開腹手術でないと取り除けない場合もあります。
段ボールや布製品など、本来食べるものではないものは、食べさせないようにすることが一番安全です。
砂浴びについてのご質問
チンチラ専用の細かい砂がおすすめです。ご自身の愛チンチラさんが気に入る砂を探してあげてください。
砂浴び容器はケージの中には入れなくても良いと考えます。部屋んぽの時間に砂浴びをしたり、部屋んぽの終わりの合図として砂浴びをする飼い主さんもいます。
ケージの中に入れておくと、中でおしっこをしてしまうチンチラさんもいますので、そういった場合は衛生的にもケージ内には入れない方が良いかもしれません。少なくとも一日に一回はしっかりと砂浴びさせてあげて下さいね。
温湿度など環境についてのご質問
基本設定を22度として考えるなら、プラス2度までくらいは許容範囲だと思います。ただし、その設定も冬と夏ではだいぶ違います。なぜなら、同じ温度でも湿度の高い状況では非常に暑く感じたり、湿度が低ければそれほど暑く感じなかったりするからです。普段の設定温度を何度にするかによって、プラス何度まで耐えられるかどうかは判断しづらいものです。
設定温度を何度と決めたら、それと温度差ができればできるほど体調を崩しやすいと思っていた方がいいでしょう。
そのため、温度と湿度をできる限り一定に保つようにして、夏場は心配であれば設定温度を低めに設定しておいたほうがよいかもしれません。
その他のご質問
完全に話す内容を理解しているとは言えませんが、例えば何も言わずに出かけてしまい、遅くなった時よりも、話しかけてから出かけた場合、飼い主の帰宅が遅くなっても「そういや、朝何か話して行ったな。この事だったのか。」と少し余裕を持って待っていてくれるように思います。
チンチラさんに毎日たくさん話しかけ、表情をよく観察しているとお互いにだんだんと分かってくると思います。根拠はありませんが、多くの飼い主さんが実感されていることと思います。ぜひたくさん話しかけてよいコミュニケーションをとっていただければと思います。
セミナーのスライドでご紹介したチンチラの輸入数は、厚生労働省が発表している「2020年輸入動物統計」の資料で閲覧することができます。
ご意見・ご感想
受講者アンケートでいただいたご意見・ご感想もいくつかご紹介させていただきます。
ありがとうございました。 口頭による説明とスライド画像などの活用による視覚的配慮により解りやすかったです。
本日のセミナーで沢山のお話を聞かせて頂き、ありがとうございました。もっともっと大好きなチンチラの事を理解して、一緒に楽しく暮らしていきたいと思いました。
牧草のあげ方や部屋んぽについて、他の飼い主さんの例を挙げていただいて、皆さん試行錯誤しながらチンチラさんのお世話をされていることが分かりました。なんだか安心しました。私もうちの子をよく観察して、うちの子に合ったお世話をしていけるように頑張ります!
いつもためになるセミナーを開催してくださってありがとうございます。まだ初心者で不安なことも多い中、こうして勉強できる機会をくださって、本当に会員になって良かったと思っております。
大変勉強になりました。また是非セミナーに参加したいと思います。
※今回のセミナーで音声についてのご意見・ご指摘もいくつかいただいております。
少人数で開催するオンライン座談会などではない限り、今後のセミナー開催においては入室時から音声はホスト側でミュート(消音)設定にさせていただく予定です。
セミナーの内容につきまして行き届かない点もあったかと存じますが、少しでも皆さまのお役に立ちましたら幸いです。