チンチラさんと網戸

チンチラの事故は、人間が過ごしやすくなる季節に起こりやすくなります。

外気の温湿度がチンチラに適した環境に近い季節は、網戸にして過ごしている方もいらっしゃるかと思います。

小型草食動物の中で、チンチラならではの事故が網戸からの脱走です。

●チンチラは網戸を開けます

あの小さい体、あの小さい手で、まさか網戸を開けられるとは、飼育初心者の方には思いもよらないかもしれません。

ですが網戸は、チンチラの小さい爪も歯もひっかけることができます。

そして、アルミの部分に指をかけることもできます。

ドアや扉の開け方を覚えてしまうチンチラですから、飼い主のやり方を見て、自分で触って、開け方はすぐに覚えてしまいます。

●チンチラは網戸を破ります

もしロックがかかっていて網戸が開かないようになっていたとしたら、チンチラは網を破ることを考えます。
チンチラの歯で本気で噛めば、網は簡単に破れてしまいます。

また、見た目より体の細いチンチラは、人間の指が数本入る程度の穴を開けただけでもすり抜けられるのです。

慣れてくると障子を開けるように、いとも簡単に網戸を開けてしまいます。
そして、ひと噛みで穴を開けてしまいます。

●チンチラは諦めません

チンチラは、興味を持ったことをやり抜くまで絶対に諦めません。

一度網の外はどうなっているのかと興味を持つと、それを突き破るまでは絶対に諦めずに、あの手この手で網戸を制覇しようします。

●チンチラの捕獲は難しい

チンチラは、ひとたび外へ脱走してしまうと、他の動物に比べてかなり捕獲率が低いです。

そればかりか、そのまま生きて誰かに保護されるケースも稀です。

『脱走=死』を意味しています。

どうかお部屋のお散歩時は、窓をしっかり閉めて、エアコンや除湿器で温湿度管理してあげてくださいね。