食べ物について (6)
ペレットを一口かじってポイポイするのはチンチラではよくある事です。
後で拾って食べる事も多いので、大きなステージやマットの敷いてある場所に皿を固定するなど、底受けに落ちない工夫をすると良いでしょう。
副食は牧草だけでは足りないタンパク質やビタミンなどの栄養を摂ることが目的なので、牧草代用ペレットや牧草由来以外のおやつペレットは相応しくありません。与えるものは牧草由来で最低でも粗タンパクが15%程度入っているものを選びましょう。
牧草摂取量が少なくて補助するために追加で与えたり、おやつとして与えるのは良いと思います。
グルテンフリーは穀物のたんぱく質の主成分であるグルテンを除去したものをさします。人間ではアレルギーの元。
ベタベタするタイプのたんぱく質は毛とからみつき毛球になりやすいので、うさぎでは毛球症の元とされています。
ただ、チンチラは執拗なセルフグルーミングはしないので、うさぎや猫のような毛球症はほとんどないようです。
うさぎはこの毛球が原因でうっ滞を起こす場合が非常に多いので、毛球のもとは排除されるようになってきました。
もちろん麦系は糖質が高いので、そういう意味ではチンチラには不向きかもしれませんが、栄養成分として適正量含まれている分には問題ないと思います。
それでもどうしても気になるようなら、自分のチンチラの体質を見極めて飼い主が選択をしてください。
あと、チンチラフードの選び方は、ペレット以外の乾燥野菜などが混在していないものを選びましょう。
ペレット以外のものばかりを選り好みして食べてしまい、栄養のバランスが保てなくなる恐れがあるので、ペレットだけ入っている製品を選ぶ事をお勧めします。
ペレットを与える1日の量は、協会としては体重の1~5%としています。
例えば体重500gの子の、1%は5gで、5%だと25gとなります。
推奨している量でもかなりの幅が出るのが実際のところです。メーカーによって栄養素の違いや基準としているチンチラの体重によって変わるものと考えられます。
ただし、その子によって栄養の吸収率が違うので、やみくもに決めつけず、肉付きや毛づや、体重の増減をよく見てその子に合った量を決めましょう。
参考:チンチラの基本【1】食事
チンチラペレットがハードタイプかソフトタイプか?よりもそのペレットの内容成分と、いかにしっかりと牧草を食べているかが大切なので、その子に合った内容のものを探すと良いでしょう。
硬さの目安ですが、チンチラが1回噛んでほぐれる程度の硬さが良いでしょう。
何種類かブレンドしてあげてみる方法があります。
一度、食べないと思っていたペレットを日によっては食べたり、いつもにおいを嗅いでいるうちに慣れて食べ始めたりもします。