チンチラに多く見られる病気【糖尿病】 | チラビアくんの豆知識 Vol.98

チンチラに多く見られる病気【糖尿病】

こんにちは!チラビアくんだよ🐭✨

こういった症状がある時は治療が必要だから病院に連れて行ってね🐭

【糖尿病】

摂取した果糖や炭水化物などの糖質は、分解後 腸で吸収されて血液中のブドウ糖となる。
本来は膵臓から分泌されるインスリンが その量をコントロールするが糖尿病はインスリン量が少ない、もしくは上手く作用しない状態で血糖値(血液中のブドウ糖量の値)が高くなる。

●症状

多飲、頻尿、体重減少、食欲低下、元気がない、休むことが多い、乾きかけの尿がベタつくなど。

進行すると、目や腎臓にも影響が出ると考えられている。低血糖状態だと発作を起こすこともある。

●対策・予防

チンチラは元々、脂質と糖質の分解が苦手な体。それを踏まえた食餌管理が大切。

その上、脂質の摂りすぎはインスリン分泌の働きを悪くするため注意。

また、糖質(果糖やショ糖など甘いものだけでなくデンプンなど穀物に含まれる炭水化物も糖質)の摂りすぎは血糖値の上昇に繋がるため注意。

チンチラの体に適した食餌を与える。

  • 低脂肪(ペレットのみのチンチラフードに含まれている量で十分)
  • 高繊維(フード+牧草)
  • 高タンパク(フードの粗タンパク15〜18%推奨、幼齢や高齢・被毛の状態によってはもう少し高めが良い場合もある。他種動物用だと低すぎるものがあるため適したものを)
●治療

食餌管理。種子類やコーンなどは脂質や糖質が非常に高いため避けましょう。

インスリン分泌が少ない場合は、インスリン皮下注射を毎日行うことでコントロールを試みる。
量が多いと低血糖となり発作を起こすため血糖値を測定しながら治療をすすめる。

インスリンの分泌を促す経口血糖降下剤を使用する治療もあるが効果は不明。

(参考ページ)JCA会員の方は、【会員限定】オンライン動画セミナーのコーナーで「チンチラによく見られる病気」「チンチラ治療の実際」など獣医師セミナーのオンライン動画をいつでもご覧いただくことができます。