チンチラに多く見られる病気【臼歯不正咬合】 | チラビアくんの豆知識 Vol.78

チンチラに多く見られる病気【臼歯不正咬合】

こんにちは!チラビアくんだよ🐭✨

こういった症状がある時は治療が必要だから病院に連れて行ってね🐭

【臼歯不正咬合】

臼歯は奥歯のことで臼のように上下の歯を擦り合わせて食べ物を細かくする役割。不正咬合は歯の噛み合わせが悪くなっている状態。

●症状

食欲不振(たくさん臼歯を使わなければ飲み込めない牧草から食べなくなることが多い)、よだれ。伸びた歯が口の粘膜を傷つけ痛みから食欲不振になる。食べない事で鬱滞、鼓腸症、低栄養状態や腎不全を引き起こすことも。

また、チンチラの歯は開放根といって歯茎の内側に向かっても伸びることができる。上の歯が内に伸びれば目を圧迫し涙目になることもあり、下の歯が内に伸びれば下顎を押し歪になったり飛び出すこともある。

●対策・予防

そのままでは飲み込めないような、たくさんすり潰さなければいけない大きさの荒めのペレットや牧草をしっかり食べさせる。

食べ散らかしているだけか本当に食べているかを見極める為、牧草の設置量と残量を計って記録したり うんちの数や大きさをチェックする。

定期的に食べているところを動画に撮り、下顎を左右均等に動かしきちんとすり潰しているか確認する。

●治療

伸び方、伸びている方向によって処置に違いはあるが歯を削ったり切ったりする。一般的には全身麻酔で行う。

口腔内に炎症、潰瘍がある場合は消炎鎮痛剤や抗生物質の投与をする場合も。

処置後、食欲が戻るまでは強制給餌を要す。

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