創設者 会長 鈴木理恵 からのご挨拶

鈴木理恵

チンチラを心から愛する方が、年々、増えていることを、心から嬉しく思います。
いまこのご挨拶のページを開いてくださっている方は、きっと「チンチラの未来を少しでも明るくできたらいいな」と考えていただける方の一人だと信じます。

日本でのチンチラの飼育は不向きです。
それを理解した上で、私はチンチラという動物への社会の理解を求めて、いままで活動をしてきました。

「不向きなら飼育しなければいい。」と言われることも多いです。そう思います。
それでも、一度ペットとして販売・飼育された動物は、よほどのことがない限り、社会から消滅することはありません。
もちろん、飼わない選択も一つの方法として提案していきながら、可能な限り、チンチラを不幸にしない方法や対策を考えて、それを多くの人とともに実行していくことが、大切ではないかと思いました。

そして、チンチラという明るく前向きな感情豊かで愛情深い動物が与えてくれる多くの贈り物が、現代の日本人の心を豊かにしてくれるだろうとも確信しています。

しかしながら、チンチラの生息地とはかけ離れている気候の日本において、チンチラを飼育することはとても難しいものです。
それを踏まえて、チンチラと暮らすことを決意する方は決して多くはありません。
「かわいい」というだけで買う(飼う)ことができる日本の現状も変えていかなければいけません。
「こんなはずじゃなかった」という不幸な結果を招いてはならないのです。

ここ数年で、チンチラと暮らす方は、急激に増えています。
そして、その生活を通して、チンチラを心から愛する方もとても増えていることも事実です。
チンチラを愛する方が増え、その想いが一つになって大きくなればなるほど、そのパワーは未来を明るいものにしてくれる、そう信じています。

「最愛のチンチラと毎日楽しく平和に暮らしたい。」

それはチンチラと暮らす者にとっては、当たり前のように心から望んでいることです。
それでも、愛すれば愛するほど、日々不安は募り、自分の飼育方法に自信が持てない方も多いものです。
絶対飼育数が少ないがために、困った時に相談する先や同じような想いを共有する場所がなく、サービスが追いついてきていません。

協会では、そういった飼育者個人を支えていく生涯のサービスはもちろんのこと、社会全体のシステムに対する提案などを提供しつつ、日本におけるチンチラのあり方を会員のみなさんと一緒に考えて対策を立てていきたいと考えています。

「最愛のチンチラと毎日楽しく平和に暮らせる社会を作りたい。」

愛するチンチラとのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)が向上するように、不幸なチンチラが1匹でも減るように、それこそが、私がこの一般社団法人日本チンチラ協会を立ち上げた心の奥底からの想いです。

愛するものとはできるだけ長く一緒にいたい。
でも、振り返ってほしいことは、その長さの競い合いではなく、その時間がどのくらいお互いにとって満たされていたかどうか、それがとても大切であることを発信しつづけたいと思います。

平成31年3月
一般社団法人 日本チンチラ協会
創設者 会長 鈴木 理恵

鈴木理恵(すずきりえ) 略歴

  • 東京都出身。早稲田大学卒業。
  • 飼育カウンセラー。1級愛玩動物飼養管理士。
  • 主な著書に『チンチラ完全飼育』『チンチラ、飼いはじめました!』『うさぎの心理がわかる本』『子ウサギの時間』(誠文堂新光社)、『ふわっとチンチラ』(河出書房新書)等がある。

理事長就任にあたってのご挨拶 – 前川桂子

前川桂子

日頃は、一般社団法人 日本チンチラ協会の活動に暖かいご支援とご協力をいただき、誠にありがとうございます。

この度、令和2年8月1日付けで、前理事長で現会長の鈴木理恵にかわり、理事長を務めさせていただく事になりました、前川桂子と申します。

一般社団法人 日本チンチラ協会は、前身となるボランティア団体「チンチラ飼育研究会」の活動を経て、ボランティア団体として出来る事の限界を感じ、その活動を引き継ぎ全国規模で活動できるようにと、平成31年1月に、一般社団法人 日本チンチラ協会として設立されました。

一般社団法人 日本チンチラ協会は、非営利団体で収益事業を行っておりません。協会を運営する全理事をはじめ、ほかのスタッフ全員もチンチラの幸せを願う協会会員の一員でもあり、ボランティアで動いております。
その原動力は「チンチラが大好きだから」。
たとえ一匹でも不幸なチンチラを見たくない。だからこそ、それぞれに仕事を持ちながら夜中まで議論し、助けを求めるチンチラがいれば時間を惜しまず、何か出来ないかを考え、みなで協力しあって日々活動しています。

一般社団法人としては、まだ生まれたばかりの小さな団体かもしれません。
それでも、小動物のチンチラに特化してこのような団体をつくることは、チンチラではもちろん初めてのことで、他の小動物にとっても稀な事です。
小動物業界にも驚きと刺激を与えている事と思います。社会へのアプローチ活動はなかなか目に見えないものばかりですが、いつか必ずその活動が後世のチンチラに幸せをもたらすことを信じて地道に取り組んでまいります。

今年は、withコロナの時代と言われるように対面でのセミナーやイベントが難しい状況になりました。その中で何が出来るのかを考えながら、一歩ずつ前に進むしかありません。

この度、理事長に就任して、既にその重責に押し潰されそうになっておりますが、それでも日本のチンチラ達と、その飼い主様が安心して暮らせるように、微力ながらも責務を果たしたいと思っております。
協会の会員様だけではなく、日本の、チンチラを愛する皆様のお力添えをいただきながら、チンチラの明るい未来のため、日々邁進していきたいと考えておりますので、これからも何とぞご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

      令和2年8月1日
      一般社団法人 日本チンチラ協会
        理事長 前川 桂子

前川桂子(まえかわけいこ) 略歴

副理事長就任にあたってのご挨拶 – 中川佐和子

この度、令和4年6月1日付けで副理事長を務めることになりました、中川佐和子と申します。

これまでは三重県支部長として活動してまいりましたが、協会の創設から3年が経ち活動内容も多岐にわたるようになってきたことから、会長・理事長のサポートにあたることとなりました。

私がチンチラと出会ったのは、今から20年前の2002年でした。当時、知識も経験もなく周りにチンチラを飼育している仲間も、今のようにSNSで仲間と繋がることもなく、ほぼ1人での飼育でした。結局、私の知識不足により愛チラは3年で亡くなってしまいました。

この出来事で “ 知ること ” “ 学ぶこと ” “ 仲間がいること ” の大切さを痛感致しました。知っていたらこうはならなかった…。なぜもっと調べなかったんだろう…。誰かに助けを求められたら違ったのかな…。と後悔ばかりが残り、それ以来チンチラ飼育について学ぶようになりました。

飼育には必ずといった正解もありませんし、それぞれが試行錯誤しながら、その子にあった飼育を模索する他ありません。しかし、私たち一般社団法人 日本チンチラ協会の活動は、それらの基盤やヒントになり、よりよいチンチラ飼育の支えとなると信じています。新しい情報を提供し、学びの場を設け、仲間づくりのお手伝いができます。日本の気候では飼育が難しいチンチラですが安心・安全で、穏やか・健やかに、1日でも長く皆様と愛チラさんが共に楽しく暮らせるように願っています。

      令和4年6月1日
      一般社団法人 日本チンチラ協会
        副理事長 中川 佐和子

中川佐和子(なかがわさわこ) 略歴